協会理念
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「日本とイスラム世界の架け橋になる」
世界人口の4人に1人がイスラム教徒と言われる現代、イスラム世界との貿易や製品輸出の重要性は益々高まりを見せています。一方、イスラム世界の経済発展に伴い「ハラール認証」の社会的認知度はあがり「すべての製品のハラール性を明確にしてほしい」との社会的要望も出ています。各国政府によるハラール認証の義務化は進み、ハラールの重要性は増すばかりです。日本とイスラム世界の今後の関係性拡大は、ハラール認証マークが鍵を握っていると言えるでしょう。ハラール認証マークを提供できる存在として、MPJAは日本とイスラム世界の架け橋となし、ビジネスの発展と国際化の寄与に努めています。
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「Halal for All」
弊協会の指針である「Halal for All」には、二つの意味が含まれています。
一つ目は、ハラール認証の汎用性です。ハラール認証の対象となる品目は、一般的に知られている食品や飲料だけではありません。化粧品やサプリメント、更には水までが、ハラール認証の対象になり得ます。更に、それぞれの食品や飲料を構成する原材料や添加物、そしてそれらの生産工程は厳密に監査されます。これらすべて(all)に対しハラール認証を提供できるのが、弊協会の強みであり、これまでの業績にも反映されています。
二つ目はハラール認証のメリットを享受できる消費者の包括性です。元々ムスリム向けの食品を取り扱うエスニック料理レストランなどが比較的容易にハラール認証を得られるのに対し、工業製品や宿泊施設に対するハラール認証はより複雑で、高い業界的知識と経験が求められます。これらのすべての製品やサービスにもハラール認証を提供できることで、非イスラム教徒の方だけでなく、イスラム教徒の方も含めたすべて(all)の消費者に、日本の製品やサービスを享受してもらえるよう、今後もハラール認証に努めてまいります。
MPJAについて
ムスリム·プロフェッショナル·ジャパン協会(MPJA)は2013年に設立されました。以来「Halal for All」の理念に基づき、日本の誇りである和食文化や海外でも人気の高い日本の美容製品に「MPJAハラール認証」を提供、それらを広めるためのサポートを行っています。
40年ほど前、マレーシアを拠点にハラール認証制度は勃興しました。そして今や国際ビジネスの要ともいえ、ISOやHACCPのような「安全性基準」の一つと言っても過言ではありません。近年、イスラム圏の多くの国々の政府が海外製品の輸入基準としてハラール認証の取得を義務付けるようになってきており「MPJAハラール認証」のニーズは高まるばかりです。
イスラム教徒が安心·安全に日本の良いものを享受できるように、MPJAはハラール製品の製造·輸出過程における「安全基準の確立」「情報開示」「トレーサビリティシステムの構築」をサポート、業界最高基準のハラール認証の提供を行います。MPJAは日本の国力の源泉である輸出産業とイスラム圏をつなげる架け橋です。
MPJAの強み
MPJAの最大の強みは、業界最高水準のハラール認証基準にあります。マレーシア、インドネシア、タイへの輸出に際しては、既に多くの認証実績を積んでいます。
MPJAのハラール認証基準は、イスラム世界で最も厳しいとされるマレーシアの政府系ハラール認証機関「マレーシア·イスラム開発庁(JAKIM)」と、世界最大のイスラム教徒人口を持つインドネシアのハラール認証機関「インドネシア・ウラマー評議会(MUI)※」(現在BPJPHへ移行中)、による公式の認可(相互認証)を得ています。よって「JAKIM」と「MUI」が定めたハラール基準に準拠したスタンダード、すなわち国際レベルの認証基準といえます。
同時にMPJAのハラール認証マークはマレーシア、インドネシア、タイでも有効です。
取り扱い分野は「食品」「飲料」のみならず、「食品原料」「食品添加物」「化粧品」「化粧品原料」「サプリメント」「酵母」「ミネラル原料」「化学品」など極めて多岐に渡ります。
MUI、JAKIM、CICOTからの認証レター
※「ウラマー」とは、「イスラム法学者」を意味する。
沿革
2013年 | MPJA 設立 |
2015年 | インドネシア·ウラマー評議会(MUI)との相互認証認定 |
2016年 | 世界ハラール食品連盟(WHFC)加盟 |
2017年 | マレーシア·イスラム開発庁(JAKIM)との相互認証認定 |
2018年 | タイ国イスラム中央委員会(CICOT)との相互認証認定 |
2019年 | MPJAムスリムフレンドリー認証へのJAKIMによる推薦状取得 |